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ベンデイビスタグ年代判別ワーク大百科

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Ben Davisのタグ 年代|古着で見るポイントを画像付き解説

ベンデイビスタグ年代判別ワーク
Ben Davisタグ年代判別のタイトルビジュアル

笑顔のゴリラのロゴでおなじみのBen Davis(ベンデイビス)。極太のシルエットを誇る「ゴリラカット」をはじめ、ワークウェアの枠を超えてストリートやチカーノカルチャーにも深く根付いてきたブランドだ。ヴィンテージ市場では、腰やウエスト裏に付くタグに描かれたゴリラの表情や配色を読み解くことで、そのアイテムがおおよそどの年代に作られたのかを推測できることが知られている。この記事では、Ben Davisのタグに現れる年代のサインを、古着初心者の方にもわかりやすいように整理して紹介していく。ひと目でそれとわかるインパクトのあるロゴだからこそ、年代ごとの違いを追いかける楽しみも大きいブランドだ。同じゴリラのロゴでも、見比べてみると表情や色使いに驚くほどの違いがあることに気づくはずだ。

Ben Davisというブランドの成り立ち

Ben Davisは1935年、アメリカのサンフランシスコで創業されたワークウェアブランドである。創業者の祖父にあたる人物は、リベット付きポケットの特許を共同で取得した人物としても知られており、その特許はデニムパンツの発展に大きく貢献したとされる、業界史に残る重要な技術革新だった。こうした血筋を受け継ぎながら、Ben Davisは丈夫さと耐久性を追求したワークウェアブランドとして独自の道を歩んでいくことになる。ブランドを象徴する笑顔のゴリラのロゴは、創業者自身がモチーフになっているとも言われており、この愛嬌のある表情が長年にわたって多くのファンを惹きつけてきた。このロゴは他ブランドのアイコンデザインにも影響を与えたとされており、一度見たら忘れられないインパクトの強さは、時代を超えて色あせることのない魅力を放ち続けている。ワークウェアという実用一辺倒になりがちなジャンルの中で、これほど個性的なキャラクター性を打ち出した点も、Ben Davisならではの発想力の表れと言えるだろう。

ゴリラカットが愛された文化的背景

Ben Davisの代表的なシルエットである「ゴリラカット」は、極端に太い作りが特徴のワークパンツだ。このシルエットは、1930年代から40年代にかけてアメリカ南西部で生まれたメキシコ系アメリカ人の文化とも深い結びつきを持っているとされる。当時流行した極太シルエットのスーツスタイルを想起させる作りだったことから、この文化圏の人々に好まれ、独自のスタイルとして定着していったと考えられている。単なるワークウェアとしてだけでなく、こうした文化的背景を持つアイテムでもあるという点も、Ben Davisの奥深さのひとつだ。実用性を重視して生まれたはずのシルエットが、時代を経て独自のファッション文化のアイコンへと昇華していったという流れは、ヴィンテージウェアならではの興味深い物語と言えるだろう。

Levi'sとの意外なつながり

Ben Davisというブランド名には、創業者一族が持つ興味深い歴史が刻まれている。前述の通り、創業者の祖父はリベット付きポケットの特許取得に関わった人物であり、この特許はデニムの発展において非常に重要な役割を果たした。この人物こそ、Levi'sの創業者と共同でこの特許を出願したことで知られている。つまり、Ben Davisという一族は、デニムの歴史そのものに深く関わってきた家系であり、単なる後発ブランドではなく、業界の礎を築いた血筋から生まれたブランドだと言える。単なるファッションアイテムとしてだけでなく、業界史の一端に触れられるという点も、Ben Davisというブランドの隠れた魅力だ。

年代判別のために押さえておきたい着眼点

①タグの地色

Ben Davisタグ地色の変遷比較図

Ben Davisのタグは、時代によって地色がはっきりと変わっている。もっとも古い時代は白地に赤い文字を配したタイプが長く使われていたが、その後の時代には黄色を基調にしたタグへ、さらに黒地のタグへと変遷していった。地色の違いはひと目で判断しやすいポイントであるため、まずはこの色分けを覚えておくだけでも役立つ。慣れれば遠目からでも大まかな年代帯の見当がつくようになる。

②「BIG」の有無

白地タグの時代には、ブランド名の前に「BIG」という文言が入っているタイプと、入っていないタイプが存在する。「BIG」が入ったタイプのほうが先に使われており、その後の時代に「BIG」の文言が外れたタイプへと切り替わっていった。同じ白地タグの中でも、この一言の有無によって前期のものか後期のものかを絞り込むことができる。

③ゴリラの表情と字体

Ben Davisゴリラ表情・ブランド名字体比較図

ブランドの象徴であるゴリラの表情やタッチも、時代とともに少しずつ変化している。初期のものはやや粗削りな表情だったが、時代が進むにつれてより整った顔つきへと変わっていった。あわせて、ブランド名の文字の端が跳ねるようになるなど、字体そのものにも変化が見られる。ゴリラの顔つきと文字の書体をあわせて確認することで、より詳しい年代の絞り込みができる。慣れてくると、写真の一部が切り取られた状態でも、ゴリラの輪郭や表情のタッチだけでおおよその時代を言い当てられるようになる、奥の深いチェックポイントだ。

④登録商標マークの有無

ロゴの近くに添えられる登録商標マークの有無も重要な手がかりだ。もっとも古い時代のタグにはこのマーク自体が存在せず、比較的新しい時代になってからマークが加わるようになった。マークの有無を確認することで、同じようなデザインのタグでも大まかな時代帯をさらに絞り込むことができる。小さな記号ではあるが、拡大して確認すれば見落とすことはないはずだ。

⑤タグの形状と刺繍の範囲

Ben Davisタグ形状・刺繍範囲比較図

タグそのものの形にも時代ごとの違いが見られる。三角形のタグと四角形のタグの両方が存在する時期があり、三角タグではゴリラのアイコンがタグ全体いっぱいに刺繍されているという特徴を持つ。タグの形状と、ロゴがどの程度の範囲を占めているかを確認することも、年代判別の補助的な手がかりになる。全面に刺繍が施された三角タグは、それだけ手間のかかった意匠であるとも言え、当時の製造にかけられたこだわりを感じさせる部分でもある。

時系列で見るBen Davisタグの変化

Ben Davisタグ変化の年表
時期の目安タグの通称主な特徴
1940年代〜1950年代前半BIG BEN DAVISタグ白地に赤文字。「BIG」の文言が入る。登録マークなし
1950年代〜1960年代刺繍白タグ「BIG」が外れる。三角タグにゴリラが全面刺繍される個体も見られる
1970年代白タグ後期登録マークはまだ無い。ゴリラの顔つきや字体の端が変化する
1970年代〜1980年代黄タグ黄色を基調にしたタグへ変化。判別しやすい特徴的な色合い
1980年代黒タグ地色が黒に変化。他社ボディが使われる個体も見られる時期
1990年代以降現行系タグ登録マークが加わる。プリントタグも見られるようになる

タグを実際に読むときの手順

Ben Davisタグ確認の手順フロー

実物を確認する際は、まずタグの地色を見て大まかな時代帯を絞り込む。次に白地タグであれば「BIG」の文言の有無を確認し、続いてゴリラの表情や字体の細部を見る。そのうえで登録商標マークの有無を確認し、最後にタグの形状と刺繍の範囲を見て、これまでの情報と矛盾がないかを突き合わせるという順序で進めると判断がしやすい。

他社ボディが使われる時期にも注意

Ben Davis他社ボディ使用イメージ

スウェットやTシャツといったアイテムでは、自社製のボディではなく、当時実績のあった別のメーカーのボディにBen Davisのタグを付けて販売していた時期がある。こうした個体では、Ben Davisのタグとは別に、ボディを手がけたメーカーの表記も残っていることが多く、あわせて確認することでより詳しい年代の裏付けが取れる場合がある。タグだけでなく、ボディ側の表記にも目を向ける習慣をつけておくと、判断の幅が広がる。他社ボディが使われていた背景には、当時の生産体制やコストの都合があったと考えられており、こうした裏事情を知っておくと、タグとボディの組み合わせを見比べる作業そのものが、ちょっとした謎解きのような面白さを持つようになる。ぜひ気軽に楽しんでみてほしい。

フリマアプリ・実店舗でチェックする際のコツ

Ben Davisタグ撮影・ディテール確認のコツ

オンラインで購入を検討する場合は、タグ全体の写真だけでなく、ゴリラのアイコン部分を拡大した写真もあわせて依頼するのがおすすめだ。表情の違いは写真の解像度が低いと判別しづらいことがあるため、できるだけ近接して撮影してもらうとよい。実店舗で確認する場合も、タグをめくってボディ側の表記まで確認する習慣をつけておくと、判断材料が格段に増える。生地の厚みや縫製の丁寧さ、色落ちの表情といった全体の風合いも、タグの情報とあわせて見ることで、より確からしい年代推測につながる。特にゴリラカットのような極太シルエットの個体は、経年で生地に独特の張りやコシが出ることがあり、こうした質感の違いも見比べる楽しみのひとつだ。写真を依頼する際は縫い目のアップも加えてもらうと安心だ。

よくある疑問Q&A

Ben Davisタグ年代判別Q&A

Q. 「BIG」が入ったタグと入らないタグ、どちらが古い?

A. 「BIG」が入ったタイプのほうが先に使われており、その後の時代に外れたタイプへと切り替わっている。この一言の有無は文字数がごくわずかなため見落としやすいが、慣れれば一瞬で判別できるようになる。

Q. 黄タグはなぜ見分けやすいの?

A. 他の時期のタグとは色合いがはっきり異なるため、慣れていなくても比較的判別しやすいとされている。

Q. 登録商標マークが無いタグは古いものと考えていい?

A. その可能性は高いが、断定はできない。マークが加わる前の時代であれば、正規品であってもこのマーク自体が存在しない。他の着眼点とあわせて確認するのが望ましい。

Q. ゴリラの表情だけで年代は決められる?

A. 大まかな目安にはなるが、それだけで断定するのは避けたほうがよい。タグの地色や字体、登録マークの有無とあわせて確認することでより精度が高まる。

年代によって評価に差が出る理由

ヴィンテージ市場でBen Davisのアイテムに価格差が生まれるのは、単に古いか新しいかという単純な話だけではない。使用期間の長さや希少なタグデザイン、当時の生地の質感や縫製の丁寧さといった要素が組み合わさることで、コレクターの間での評価が変わってくる。チカーノカルチャーとの結びつきという独自の文化的背景を持つブランドだからこそ、タグから読み取れる情報は単なる「年式」以上に、その一着がどのような文化圏で愛されてきたのかを知る手がかりでもある。極太のシルエットに袖を通すという行為そのものが、ある種のスタイルステートメントとして受け継がれてきたことを思うと、一枚のタグから読み取れる物語もより深く感じられるようになる。

まとめ

Ben Davis年代判別5つの着眼点まとめ

Ben Davisのタグから年代を読み解くには、タグの地色、「BIG」の有無、ゴリラの表情と字体、登録商標マークの有無、タグの形状と刺繍の範囲という複数の要素を組み合わせて確認していくことが欠かせない。ワークウェアの枠を超えて独自の文化圏に受け入れられてきたブランドだからこそ、タグの変遷そのものにも時代ごとの物語が刻まれている。ひとつずつ着眼点を確認しながら、自分の手元にある一着の背景を紐解いていってほしい。笑顔のゴリラという親しみやすいロゴの奥に、これほど奥深い歴史と文化が詰まっているというギャップも、このブランドならではの魅力だろう。

※本記事は複数の公開情報・一般的なヴィンテージ知識を参考にしつつ、独自の構成・文章でまとめたオリジナル記事です。他サイトの文章の引用・転載は行っていません。図版はすべて内容説明のためのオリジナル模式図(イラスト)で、実在するタグの写真ではありません。
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