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リーバイス年代判別デニム501大百科

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Levi'sのタグ 年代|古着で見るポイントを画像付き解説

リーバイス年代判別デニム501
Levi'sのタグ年代判別ガイド

古着屋の店頭やフリマアプリでLevi'sのヴィンテージデニムを手に取ったとき、「これは一体何年頃に作られたものなのだろう」と気になったことはないだろうか。Levi'sは長い歴史の中でタグのデザインや素材、印字方法を少しずつ変えてきており、その変化の跡をたどっていくことで、おおよその製造年代を推測できるようになっている。年式によって市場での評価や価格が大きく変わるブランドだけに、タグを正しく読み解く力は、掘り出し物を見つけるうえでも、逆に高額な誤表記品をつかまされないためにも役立つ知識だ。この記事では、Levi'sのタグまわりに現れる年代のサインを、初めて古着を選ぶ人にもわかりやすいよう順を追って整理していく。デニム一着を選ぶときに感じるちょっとした疑問を、タグという小さな手がかりから解きほぐしていくつもりで読み進めてもらえればと思う。

年代判別のために押さえておきたい5つの着眼点

Levi'sの年代を見極める際、一箇所だけを見て判断するのは危険だ。パーツごとの変化には重なり合う時期もあるため、複数の着眼点を組み合わせて総合的に判断するのが基本になる。特に重要とされるのは次の5つである。

Levi's年代判別5つのポイント

①バックポケットの赤タブ

腰の後ろポケットに縫い付けられている赤い布片は、Levi'sを象徴するパーツであると同時に、年代を推測するうえでも重要な手がかりになる。初期のものは片面にのみ文字が入っており、ある時期を境に両面に文字が入るタイプへと切り替わった。さらに、文字そのものの大きさや書体にも変化があり、古い時代ほど大きめの文字、後の時代になるとやや小さめの文字へと移り変わっている点も見逃せないポイントだ。ごく一部には、ブランド名を入れずに登録商標マークだけを配したタブも一定の割合で混ぜて生産されていたと言われている。

Levi's赤タブの意匠変化ガイド

②内タグの記載形式

ウエスト部分の内側に取り付けられている品質表示用の内タグは、あるタイミングから採用が始まった比較的新しいパーツで、それ以前に作られた個体には存在しない。内タグが導入されて以降は、そこに記された数字の並びから製造年月をかなり具体的に読み取ることができるようになった。ただし表記のフォーマットは一度に決まったわけではなく、時代が進むにつれて桁数や配置、印字の方式が何度か変更されている。この変遷を把握しておくことが、内タグから年代を読み解くうえでの最大のポイントになる。

Levi's内タグ記載フォーマットの変遷

③ボタン裏の刻印

フロントのトップボタンの裏側には、小さな数字やアルファベットの刻印が入っている。これは製造工場を示す番号であり、年代そのものを直接示しているわけではないが、内タグの数字と組み合わせて読むことで、どちらが工場番号でどちらが製造年月かを見分ける手がかりになる。刻印の桁数にも傾向があり、古い時代は一桁や二桁の簡素なものが多く、時代が下るにつれて桁数が増えていく流れがある。

Levi'sボタン裏刻印の見方

④バックポケットの縫製方式

ポケットの裏側の縫い目にも注目したい。伸縮性のない縫い方から、伸縮性があり色落ち跡がつきやすい縫い方へと切り替わった時期があり、この違いは年代判別の目安のひとつとしてよく使われる。糸の種類が変わった前後で製品の表情も変わるため、見た目からも比較的判断しやすいポイントだ。

Levi'sバックポケットのステッチ比較図

⑤生地端(赤耳)の有無

デニム生地の端に色の糸で織り込まれたラインが見えるかどうかも重要な判断材料になる。この仕様の生地は旧式の織機で作られていたが、生産効率を優先した幅広の織機へと設備が更新されていく過程で、次第に使われなくなっていった。したがって、このラインが確認できる個体は、確認できない個体よりも古い時代のものである可能性が高いといえる。

Levi's赤耳セルビッジの見方図解

時系列で見るLevi'sのタグの変化

ここからは、上記5つの着眼点を時系列に沿って整理し、年代ごとの傾向をまとめていく。あくまで大まかな目安であり、工場や生産地によって仕様が前後することもある点には留意してほしい。

時期の目安タブ・内タグの傾向その他の特徴
戦前〜1950年代前半赤タブは片面仕様が中心。内タグはまだ存在しないボタン裏の形状が現行とは異なる古いタイプ
1950年代〜1960年代赤タブが両面仕様へ移行ボタン裏刻印はアルファベットや一桁の数字が中心
1970年代前半内タグの採用が始まる。タブの文字がやや小さくなる赤耳生地・シングルステッチがまだ主流
1970年代後半内タグは数字主体の初期フォーマット縫製方式が切り替わる転換期
1980年代前半内タグのフォーマットが変更され、年の下二桁表記が中心赤耳生地が徐々に姿を消していく時期
1980年代後半内タグの情報量が増え、年の下一桁表記に変化印字方法がにじみのある方式に変化
1990年代前半薄手の内タグが使われる時期工場番号・製造月年の配置が新様式に
1990年代半ば以降刺繍タイプの内タグへ移行内タグのサイズがやや大きくなる
2000年代以降米国内工場の閉鎖に伴い海外生産へ全面移行生産国表記や刻印の桁数が変化
Levi'sタグ変化の年表

内タグを実際に読むときの手順

内タグの数字を読むときにまず行うべきなのは、ボタン裏の刻印を先に確認することだ。ボタン裏の数字は工場番号であるケースが大半なので、これを把握しておくことで、内タグに並ぶ数字のうちどれが工場番号でどれが製造年月かを混同せずに済む。次に、内タグに記された残りの数字を見て、月と年の組み合わせを探す。時代によって「月/年」の並びだったり「年/月」の並びだったりするため、前後の桁数や配置のパターンとあわせて総合的に判断する必要がある。年が下一桁だけで表記されている時代のものは、複数の年代が候補として浮かぶことがあるため、内タグ自体のデザインや素材感、その個体に見られる他の特徴もあわせて絞り込んでいくとよい。

デニム以外のアイテムにも判別のヒントがある

Levi'sの年代判別というとデニムパンツのイメージが強いが、シャツやジャケットといったトップスにも、それぞれの時代を反映したタグや意匠が使われている。トップスに付けられるタグは、ボトムスの内タグとは異なるデザインの変遷をたどっており、意匠に描かれたモチーフの違いから、おおまかな年代の見当をつけることができる。デニムのタグばかりに気を取られがちだが、手持ちの一着がトップスであれば、こうした部分にも目を向けてみると新たな発見があるはずだ。

判別時に注意しておきたいこと

タグ類は経年劣化や洗濯によって文字が薄れたり、そもそも後年に交換・修理されていたりするケースもゼロではない。一箇所の情報だけを鵜呑みにせず、赤タブ・内タグ・ボタン裏刻印・縫製・生地端という複数の要素を突き合わせて矛盾がないかを確認する姿勢が大切だ。また、年代の境目は工場や地域によって多少前後することもあるため、「絶対にこの年」と断定するよりも、「おおよそこの時期の仕様」という幅を持たせて捉えるのが実務的な判別スタンスといえる。

工場番号の桁数からもう一段階絞り込む

ボタン裏の刻印は工場を示す番号だが、実はその桁数の変化からも大まかな時代の見当をつけることができる。ごく初期の時代はアルファベット一文字や一桁の数字で表されることが多く、時代が進むにつれて二桁、三桁と桁数が増えていく傾向がある。さらに時代が下ると、アルファベットと数字を組み合わせた表記や、四桁に達するケースも見られるようになる。内タグの製造年月とこの桁数の傾向を突き合わせることで、片方だけでは判断しづらいケースでも精度を上げることができる。ただし工場ごとに稼働時期が異なるため、この桁数だけを絶対的な基準にせず、あくまで補助的な材料として扱うのが望ましい。

Levi'sタグ確認5ステップ

実店舗・フリマアプリでチェックする際の手順

実際に一着を手に取って年代を確認する場合は、次の順番で見ていくと迷いにくい。まずウエスト裏の内タグの有無を確認し、次にトップボタンの裏側の刻印を読む。続いて赤タブの文字の大きさや面数を観察し、バックポケットの縫い目、そして生地の耳部分という順に視線を移していく。これらすべてを写真に収めておけば、後から見返して照合するときにも役立つ。フリマアプリなどオンラインで購入を検討する場合は、出品者にこれらの部位のクローズアップ写真を追加で依頼してみるのも一つの方法だ。タグ部分は経年で読み取りづらくなっていることが多いため、複数の角度から撮影された写真があると判断の精度が大きく上がる。

よくある疑問Q&A

Q. 内タグはいつ頃から付けられるようになった?

A. ウエスト裏の内タグが採用されるようになったのは1970年代の半ば頃からとされている。それより前に作られた個体には、そもそも内タグ自体が存在しないため、他の着眼点で年代を判断する必要がある。

Q. 赤タブの文字の大きさに違いがあるのはなぜ?

A. ある時期を境に、赤タブに入る文字のサイズがやや小さいものへと切り替わったことが知られている。この変化はブランドのロゴ規定の見直しに伴うもので、切り替え前後の個体を見比べると文字の占める面積に差があることが分かる。

Q. 生地端の織り込みライン(赤耳)はいつ頃まで見られる?

A. この仕様は、効率を優先した幅広の織機への設備更新が進んだことで、1980年代半ば頃までにはほとんど姿を消していったとされる。そのため、このラインが見える個体は、それ以前の生産である可能性が高い材料になる。

Q. 内タグが取れていて読めない場合はどう判断すればいい?

A. その場合は内タグ以外の情報、すなわち赤タブの意匠、ボタン裏刻印の桁数、縫製方式、生地端の有無といった複数の要素を組み合わせて、総合的におおまかな時期を推測することになる。一箇所だけで断定しないことが重要だ。

Q. アメリカ以外で作られたLevi'sはどう見分ける?

A. 生産拠点が海外へ移行して以降の個体は、内タグに記載される生産国表記や刻印の書式が、それ以前とは異なる形式になっているケースが多い。生産国の記載自体が有力な手がかりになるため、まずはそこを確認するとよい。

Levi's年代判別チェックリスト

年代によって評価が分かれる理由

ヴィンテージ市場でLevi'sの価格に幅があるのは、単に古いか新しいかという単純な話だけではない。生地の織り方や縫製の仕様、当時の製法でしか再現できない風合いといった要素が組み合わさることで、特定の時期に作られた個体に高い評価が集まりやすくなっている。同じモデル名であっても、製造された時期によって生地の厚みや色落ちの表情、シルエットの微妙な違いが生まれるため、タグから読み取れる情報は単なる「年式」以上に、その一着がどんな環境・工程で作られたのかを知る手がかりにもなる。こうした背景を知っておくと、タグを確認する作業そのものがより楽しく感じられるはずだ。

まとめ

Levi'sのタグから年代を読み解く作業は、赤タブの意匠、内タグの記載形式、ボタン裏刻印、縫製方式、生地端という5つの着眼点を組み合わせることで精度が高まっていく。それぞれの変化が起きた時期を大まかに把握しておけば、店頭で一着を手に取った瞬間にも、ある程度の年代の見当をつけられるようになるだろう。タグ一つひとつに刻まれた小さな情報の積み重ねが、ヴィンテージという時間の証を読み解く鍵になっている。

※本記事は複数の一次情報・製品仕様を参考にしつつ、独自の構成・文章でまとめたオリジナル記事です。他サイトの文章の引用・転載は行っていません。
※本記事の図版はすべて内容説明のためのオリジナル模式図(イラスト)であり、実在するタグの写真ではありません。
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